2011年09月10日

トワイライト・ボッサ

トワイライト・ボッサは、五十嵐5枚目のアルバム「そよ風の頃」のA面4曲目のナンバーだ。
この曲を好きだという人は多いと思う。
五十嵐もこの曲を気に入っているのではないだろうか。
僕の行ったライブでもこの曲が披露されれたことは多いし、札幌神宮でのフォーク歌声祭りでは、2009年、2010年と連続して披露されたようなのだ。

トワイライト・・・五十嵐と同期のシャネルズ「街角トワイライト」が流行ったとき、僕はトワイライトの意味を知る。「黄昏」・・・・もちろん、小学生の頃の自分には、「たそがれ」の意味すらわからなかったのだ。でも夕方と黄昏の違い、そのワビさびを小学生が理解できるわけでもないのだが、このトワイライト・ボッサを聞くと、なんとなく、黄昏トワイライトの「寂しさ」とか「哀愁」みたいなものが伝わってくるではないか。

ボッサは当然、ボサノバだ。

五十嵐の楽曲の特徴とも言えるボサノバ。実はヤングフォークという雑誌の、別冊教本で僕はギターを修得したのだが、五十嵐の「愛は風まかせ」が課題曲としてのっている。この教本の講師は小林雄二(六文銭のメンバー)だ。

話は少しズレるけど、今日は六文銭(五つの赤い風船)のメンバーである、ラグタイムブルースフィンガーピッキンガー中川イサトのライブに行って来た。昔のような華麗な指さばきは影を潜めたが、それをオヤジの味でおおいにカバーしていたとても素敵なライブだった。

「愛は風まかせ」はボサノバ奏法の課題曲。 ボサノバの意味すらわかないまま練習はしたけど、このボサノバは五十嵐の一つの特徴とも言える。小野リサや、南佳孝のようなあからさまなボサノバではなく、五十嵐ボサノバは、ボサノバかどうかもわからないけど、ボサノバで弾けばスッキリする曲がいくつかあるのだ。

このトワイライト・ボッサは、五十嵐の中でもボサノバらしいボサノバ。他にもボサノバは、「ブリージーナイト」「ミルクレディ」「インディアンサマー」「ひと夏のマリエ」「踊りあかせば」「あの朝」など数えたらたくさんある。また、ボサノバといわれれば、ボサノバ、と思わせる曲も多数あるのだ。

トワイライトボッサ.jpg
※アルバム「そよ風の頃」歌詞カードより

この曲は、最初の歌詞、
「一人でのんびりベランダにもたれて、タバコくゆらす黄昏」
このタイミングで聞いて欲しい曲だ。

僕は坂本九ではないけれど、「タイミング」を最重視する人間だ。
「この世で一番肝心なのは、素敵なタイミング」
これは真実だ。

すべてが、いいタイミングでその行動を起こすことにかかっている。
かつて実力主義者で、実力があれば、タイミングなんて計る必要はない。とずっと信じてた僕が、そう思うのだ。

あれは僕がはじめて子供を授かった深夜。

友達が二人、酒をもって僕の家に来てくれた。
本当に嬉しく、あんな素敵な飲み会は初めてだった。
すてきなタイミングだったのだ。

すてきなタイミングは過ぎ去ってしまう。
みなさんも、いいタイミングを逃さないようにしてください。
音楽も、そのタイミングで入ってくる。「トワイライトボッサ」は充実した一日を終え、「ふぅー」と一息、一服ふかしたくなるような黄昏に聞いてください。

ちなみにタバコくゆらすたそがれ・・・
五十嵐が当時吸っていたタバコは「セブンスター」です。
今の五十嵐はおそらくタバコを吸っていないと思う。去年のライブの懇親会の時は、吸っていなかったから(たかやんさん情報で吸っている画像を見たとのこと)。

♪遠くのテレビ塔いつしか灯がともる♪
テレビ塔というのは、札幌の中心部に位置するタワー塔だ。塔の真ん中にデジタル時計がある。
街にいるとこの時計がすぐ見えるので、これで時間の確認ができるわけだ。
テレビ塔は、札幌の住所の東と西の境界にある。北と南の境界でもある。まさしく、札幌の中心なのだ。当時五十嵐が住んでいたのは、西18丁目だったはずだ。ようするにテレビ塔から18丁西に行ったマンションに五十嵐は住んでいたはずだ。もちろん、今はちがうと思うけど。
当時18丁目には、僕の親友のN君が住んでいた。彼は五十嵐のコンサートやライブを一緒に見に行った仲間だ。彼の知り合いがどうやら18丁目のマンションに五十嵐がいたのを見たらしい。

僕の記憶では札幌の1丁は130m。だらから五十嵐のマンションからテレビ塔を眺めると130×18=2.34km離れたテレビ塔のネオンがいつのまにかついていた・・・ということだ。まぁ、どうでもいいけどね。

♪ホール&オーツ うすめのコーヒー♪
これはホールアンドオーツのレコード聞きながら、アメリカンコーヒーをのんで、たそがれていたのだろう。


♪追えない夢より遠くのものより、今はこのままがいいさ♪
この辺が大人じゃん。って感じがするよね。

この曲はこれからもずっと五十嵐が歌い続けられる曲だと思う。詩のように無理がないし、wing中の曲や「想い出のサマーソング」のように若い故に歌えるという曲でもなく、歌うほどに渋みが増す曲だからだ。

ちなみにこの曲の最後に、電話の呼び出し音が入れられている。

レコードではこの次の曲は「Love you」なんだけど、僕はつい最近までこの呼び出し音はLove youの振りだとおもっていたのだ。ところがベスト版を聞くと、トワイライトボッサの最後にこの電話が鳴って曲が終わっていた。

なんと、電話の呼び出し音は、トワイライトボッサの締めなのだ。
なぜ、電話の音を入れたのかはナゾだ。電話の呼び出し音で、気持ちいい黄昏のんびりが、遮断されたという意味なのだろうか?



posted by むし at 02:36| 北海道 ☔| Comment(10) | 楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
むしさん、すごい!!

そこまで、考えたことなかったです。

五十嵐さんの作詞ではないものが多かったので、最近、想い出のサマーソングの歌詞の違いに気付き(忘れていたのですが)オリジナルの歌詞はどんなんだろうと思っていたので、とても興味深く読ませて頂きました。

そうですか、トワイライトボッサのテレビ塔は札幌のテレビ塔ですか、30年前大通り公園のベンチで食べたトウモロコシの味や1度だけ行った札幌の景色がよみがえりました。

WINGとそよ風の頃とブルージェネレーションはカセットテープも行方不明で聞けないので、OMFが100%になるのが待ちどうしです。

レコードプレーヤーがあるから、とカセットは雑に扱っていたら、ターンテーブルがまわらなくなっていて、ショックです。
Posted by まだみん at 2011年09月10日 14:18
むしさん、こんばんわ。
ファンにはたまんないブログ内容、凄いです。
勉強になりますし、面白いですね。


「トワイライト・ボッサ」は確かに五十嵐さんのお気に入りソング
ライブでは必ずの定番ですものね。
それとたばこ、前の三角山放送のライブ映像では
休憩時に吸っていましたよ。銘柄までは見えなかったけれど…
携帯片手にパイプ椅子に足を組んでいる姿が印象的でした。(#^.^#)

Posted by たかやん at 2011年09月10日 18:57
まだみんさんへ

原曲の歌詞は本当に興味深いものですよね。トワイライトボッサは、きっと五十嵐がプロになってから書き下ろしたものだと予想してるのですが、五十嵐が作詞に名を連ねているので、五十嵐の生活のニオイがします。

僕は札幌で生まれ育ち、今帯広に住んでいるのですが、札幌に住んでいる五十嵐なら、テレビ塔といえば、札幌テレビ塔以外にないと思います。

テレビ塔から西へ11丁分延びている大通り公園。ここの夏の風物詩は、やはりトウモロコシですよね。醤油味でおこげ付きのトウモロコシは本当に旨いです。

五十嵐のサウンドには、やはり札幌の風景があったりするんですよね。「さんまのカラクリテレビ」では、強引に「スープカレー」とか札幌を宣伝するようなこと言ってましたね。その札幌へ結びつける捨て身的な強引さに、五十嵐の「やさしさ」を見たのは、僕だけでしょうか?

僕もレコードから録音したり、AM放送を録音していた、ソニーの安い赤テープ「ソニーCHF」がたくさんありました。当然五十嵐のテープもたくさんあったのですが、引っ越しの時すべて捨ててしまいました。

本当にもったいなかった・・・

WING、そよ風の頃・・・聞きたいことでしょう。ぼくもwingはCDつくったのですが、そよ風はレコードしか持っていないので、未だに聞けない状態です。
Posted by むし at 2011年09月11日 04:56
たかやんさんへ

五十嵐、まだタバコ吸っているのですか!!
三角山放送では、画像も見れたのですね。
帯広ライブでは、けっこうラフな状態になっていて、共演の国安さんは、タバコ吸ってたのに、五十嵐が吸っている姿を見なかったので、タバコやめたのだと思ってました。

体調を壊した時期もありましたから、五十嵐もやめたんだなって、勝手に思っていたのです。

当時吸っていたセブンスターは、五十嵐のALL out ツアーのバカでかいパンフレットのプロフィールに書いてありました。

トワイライトボッサは、五十嵐の定番ソングとなっています。決してスケールの大きな曲ではなく、日常的な鼻歌風の曲で、シングルカットされている曲でもないのですが、五十嵐は長く気に入ってるんですね。

コメントの削除了解いたしました。

ただ、たかやんさんのコメントには、決してネガティブさを感じませんよ。全然気にしなくていいと思います。
逆にたかやんの誠実さを再度感じてしまいました。お気遣いありがとうございます。

僕はもっと本音でいいと思うので、たとえば、僕に対する批判もあっていいと思いますので、あまり神経質にならずに、楽しくコメントくださいね。

Posted by むし at 2011年09月11日 05:12
ツイッターで噂をきいて、むしさんのブログに出会うことができました。
ちょこちょこかじった程度のファンである私には大変勉強になります。次回も楽しみにしています。

私も中一の時、下敷きの中は五十嵐さんでした。
学年で私一人だけだった記憶があります。
Posted by ゆかり at 2011年09月12日 00:16
ゆかりさんへ

おお!透明のポケット下敷きの中は五十嵐でしたか!!仲間がいて嬉しいです。年代がきっと近いんですねぇ〜!
さすがに僕の回りも、下敷きに五十嵐を入れている人は僕以外皆無でしたね。

それにしてもたかやんさんのおかげで、みなさんがいらしてくれて本当にありがたいです。

ブログの書き甲斐がありますよ(涙)

ぼくもゆかりさんと同様にちょこちょこかじった程度のファンなのです。2000年前後10年ぐらいのことはちょっとよくわからないんですよ。

だから、けっこう懐かしいネタだらけになりそうですが、今後ともよろしくお願いします。
Posted by むし at 2011年09月12日 07:20
むしさん、おはようございます。

携帯からは何故かコメント出来ず
「タイミング」逃すこと多々ありで(笑)w

ホール&オーツと言えば
「プライベートアイズ」を思い出しました。

やはり30年近く前ですが・・・




たかやんのおかげで
五十嵐君つながりがあり

むしさん始め
出会った方々に感謝です!

このタイミングで出会う事になっていたんだなぁ。

ありがと〜!

ブログ、楽しみにしています♪

Posted by なぎ at 2011年09月15日 10:34
ありがとうございます。「タイミング」を拾ってくれて。ホールアンドオーツは知らないけど、プライベートアイズは聞いたことある人って、多いと思いますね。

僕も洋楽はからっきし弱いんですけど、この曲は知ってましたね。30年も前ですかぁ。有名な曲で、たまに流れますから、そんな前って感じしませんね。

いやぁ〜たかやんの存在は大きいですよね。でもなんかこのタイミングでみんなが共鳴しているのを感じます。僕も長く続けたいですね。
いいタイミングで、ブログも書いていきたいです。

こちらこそありがとうございます。
なぎさんはじめ、みなさんと出会え、楽しい毎日ですよ!
Posted by むし at 2011年09月16日 01:39
トワイライトボッサって題だったのか
この歌詞、今でも頭から離れない
一番好きな歌かも

向かいのマンションから作ったのかなと思いながら、聞いていたあの頃を思い出した

Posted by こーへー at 2016年12月14日 01:21
そうそう。向かいのマンションに住んでいる時につくったんだよ。
遠くのテレビ塔、いつしか灯がともる
まさに18丁目の風景なのさ。
そよ風の頃のアルバムはレコードたっだからな。
今ではコレクターBOXでしかアルバム全体を聴けない。
トワイライトボッサは、2枚組のゴールデンベストに入っている。
Posted by むし at 2016年12月15日 14:40
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