2011年09月19日

井上尭之


この春のFM局三角山放送局の五十嵐特集の時、五十嵐の事務所の社長(社長ではないようなコメントもあったけど)が井上尭之さんで、井上尭之曰く「五十嵐にはたくさんの金をつぎ込んだ」というような話があったんだ。

僕はそのとき、はじめて五十嵐と井上尭之の関係を知った。
驚いた・・・
別に五十嵐のプロデュースに多くの金を使ったことに驚いたのではなく、五十嵐と井上尭之がそんな親密な関係であることに驚いたのだ。

井上尭之については、もちろん「ザ・スパイダース」のギターで、「傷だらけの天使」、「太陽にほえろ!」など多数の演奏を手がけてきて、冒頭のyoutube「愚か者」を作曲した人でもある。

「愚か者」で思い出すのが当然マッチ(近藤真彦)なのだが、井上尭之のこの弾き語りではじめて、この曲の良さを認識したわけだ。アイドルで、若くしてこの曲を歌うことになったマッチが悪いわけではないけど、僕はだんぜん井上尭之の歌やギターにシビれる。

ショーケンの「愚か者」も、すべてさらけ出してイっちゃってる感じがいい。


井上尭之のレコードを僕は持っている。「太陽にほえろ!サウンドトラック」。このレコードはもちろん井上尭之バンドが好きで買ったワケではなく、太陽にほえろ!の様々な挿入曲を聴きたかったからなのだが、僕がはじめて井上尭之という名を意識するキッカケになったのだ。

この「太陽にほえろ!」のサントラを買ったのは、僕が小学生か中学生の頃、札幌にある4丁目プラザ(通称4プラ)、7階自由市場にあった古レコード屋「レコーズ・レコーズ」だ。

「レコーズ・レコーズ」は当時札幌でも数少ない中古レコード店で、僕は街に出かけると必ずレコーズレコーズに寄って、興味があるジャンルのレコードを物色したものだ。五十嵐には申し訳ないけど、金がない頃でもあったので、五十嵐のレコードもアルバム「ナチュラルロード」、「想い出のサマーソング」の2枚はこの店で中古で買った。

レコーズレコーズには少なくとも毎月以上の割合で行った。小学生の頃から行っていたので、僕は正面に縦置きされている大量のレコードを、奥の方から次々に引き出し、ジャケットを確認する手さばきはけっこうなモノだった。高速で、次々にレコードを引き出し、目当てのレコードや、気になるミュージシャンのものがあったりすると、瞬時に判断して手を止める・・・これの繰り返しだった。

考えてみれば、とても小さな店だったけど、行くごとになにか発見があったり、掘り出しものを見つけたりしたものだ。

話を井上尭之に戻すと、五十嵐はそんなプロミュージシャンに囲まれて仕事をしていたんだなぁ〜と、今更になって感慨深く思えるわけなんだ。五十嵐を最もベビーに聞いていた、小学校から高校時代は、五十嵐の回りのミュージシャンなんて、まったく気にかけなかった。せいぜい、作詞が誰で、作曲が誰でってその程度。でも今レコードやCDのスタッフに目を通すと、スゴイ人が一杯いるわけで、若くして北海道からプロの道に入った五十嵐は、このプロ職人達と出会い、さぞさぞ感動したり、自分がちっぽけに見えたりしたんだろうと思うんだよなぁ。

五十嵐が「はぴぃえんど」が好きで、レコードを聴きまくっていたことは、「あいつのモンタージュ」に書いてあるけど、そのメンバーである鈴木茂(五十嵐はラジオで「茂さん」と言っていた)が五十嵐の編曲のほぼすべてを当時担当し、またはっぴぃえんどのメンバーの大瀧詠一も「想い出のサマーソング」から加わって。

そういえば、その三角山放送で、大瀧詠一のレコーディングで五十嵐の「遠吠え」が録音されたことを語っていたっけ。普通、吠える場合は息を吐くが、息を吸って吠える・・・的なことを五十嵐が語っていて、これは笑ったぞ。

そういう大瀧詠一も「想い出のサマーソング」で、五十嵐のコーラスで名を連ねている。この曲の「フーライライライ ハァーアァー」は大瀧詠一だったんだなぁ。このレコードを買った時は、そんなの全く気にもしなかったけど。

結局、井上尭之をはじめとする偉大なミュージシャンに囲まれて、五十嵐の良さがより引き出されて、僕が五十嵐のことを好きになったというのは、間違いないと思う。三角山放送の時、半年に1回アルバムを作っていて(「ノーザンシーン」〜「そよ風の頃」)、各アルバム10曲で「捨て曲なんてあれば殺される」状態で、年間200ものライブをこなしていたという超ハードスケジュールをこなしていた五十嵐。

当時はファンとしてそれが嬉しかったけど、今思うと本当に大変だったのだと思う。五十嵐はメロディーメーカー、歌い手として、これだけのプロにかこまれて、もみくちゃにされなかがら、僕らの前に立っていたのだと今更ながら思う。

極端なことを言うと、ドリフ大爆笑の不朽の名作「もしも威勢のよい風呂屋があったら」の長さんのような状態だったのでないかと、思ってしまいもするわけだ。


まぁ、これは冗談だけど。

井上尭之はプロとしての音楽活動を引退し、今は北海道小樽にあるリハビリテーション施設でボランティアなどをやっているらしい。僕は偶然にも小樽へ向かう高速道路で、井上尭之が出演するNHKラジオを聞いた。涙がでそうになった。

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posted by むし at 05:46| 北海道 ☔| Comment(2) | 五十嵐家の人々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
むしさんこんばんは〜〜
知ってるかもしれないけどFacebook見てたら友達が「いいね」した投稿に井上堯之さんのライブ
また歌ってるよ〜〜〜〜
https://www.facebook.com/chigusa.yamamoto.73/posts/847351798726144
Posted by まだみん at 2016年03月13日 01:34
お返事遅れてすみません!!!!!
すごい!ばりばりですね(笑)
東京ならば、井上尭之さんのファンがいっぱい来ますよ!演奏曲のリストもすごくいっぱい。これは是非聞きに行きたいですね〜。
当たり前のことですけど、やっぱりみんな年をとっていきます。大事なことは好きなことを続けることですね!
Posted by むし at 2016年03月29日 03:49
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